MUKU-DATA  木製の部材

これは何の部材なのか?
2本あり出隅部分でつながる様に細工がしてあります。
見た感じ、エキゾチックな雰囲気も漂います。
日本の大工技術を持って西洋の建物を真似たいわゆる擬洋風建築の
天井と壁の廻り縁部分取付ける装飾モールディングではなかろうか・・・
明治以降の擬洋風建築の部材を把握している訳ではないので
はっきりと断定はできないのですが・・
どこかで見た事ある建築部材だなぁ・・と。
部材を良く見ると丁寧に作られている事がわかります。
曲線部材は折上げ格天井の亀の尾(曲線で折りあがる部材)のような
木取りをして取り付けられてあります。
曲線に凹凸、細部にまで気を配った大工造作からは
陰翳と奥行感が感じられ量感や優美さなどの効果もあった事でしょう。
シンプルな空間が主流な現代ではなかなかこういった
大工手間のかかる作業ができないのが実情かとは思います。
であるならば、
こういった古き良きものを少しだけ空間に取り入れてみる事も、
一つの技法、選択肢としてありかと思います。

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